カープ一軍半の中堅ベテラン選手たち
広島カープはここ数年ドラフトで若手野手を乱獲。
そのため、二軍は若手に如何に出場機会を与えるかが大切になっている。
若手の出場機会を増やせばそれだけ中堅、ベテランは二軍での出場機会は減らされる。
今回はそんな選手たちにスポットを当てる
対象となる選手は
若手の育成対象ではなく、一軍主力として考えられていない野手
昨年一軍出場50試合未満だった選手で若手の育成対象選手ではない選手
三好、曽根、上本、石原慶、高橋大、堂林、白濱、桒原
の7人。(小窪選手は51試合出場で対象外)
①三好匠
昨年シーズン途中楽天とのトレードで広島に移籍。移籍後の立ち位置は二遊間及び三塁のバックアップ
長所は守備確実性と長打力。
課題は打撃の確実性。
菊池残留でサードでの競争とバックアップ要員としての起用が予想される。バックアップ要員は曽根、上本などと競争が激しい。そのためいかにサードでスタメンを増やせるか、そのためには小園、安部らに比べて打撃および守備でアピールできるかが勝負。
②曽根海成
2017年ソフトバンクとのトレードで加入。移籍後は主に二遊間のバックアップ。小園獲得により、セカンドのバックアップとユーティリティー化が進んでいる。
役割は上本選手と完全に被っている。
③上本崇
スイッチヒッターから右打者に再転向。ユーティリティプレイヤーとして出場機会を得ているが、前述の曽根選手とは役割が被っており、どちらかが二軍となっておかしくない。
私は上本選手のキャラは好きですし頑張ってほしい。
④石原慶幸
今年41歳のベテラン捕手で昨年はほぼジョンソン専属捕手となった。
會澤正捕手、磯村、坂倉の若手中堅が脇を固める一軍捕手事情で、
磯村、坂倉の出場機会を確保するために、ジョンソンに會澤をパートナーとすることも考えられる。
今年限りということもありうる選手。
⑤高橋大樹
鈴木誠也がドラフト2位のときの1位指名選手。一軍初ホームランを放ったスラッガー
まだ粗さも目立つが楽しみな選手。
ただ、怪我が多く去年も良いときに怪我で二軍落ちとなった。
カープにいると代打がメインになりそうでトレードも検討すべき。
⑥堂林翔太
かつてファン期待を一身に背負った選手。今は当初のイメージと異なりユーティリティプレイヤーとしての道を歩んでいる。
ただ、そのユーティリティプレイヤーも上本、曽根との競争で打てないことには活路は開けない。苦しい立ち位置にいる。
⑦白濱裕太
かつてのドラフト1位。プロ入り17年目のシーズンを迎える。今の捕手事情では白濱選手が一軍で出場機会を掴むのは難しい。立ち位置は二軍の試合成立要員となってしまっている。
捕手として守備面には定評があり若手に見せる意味合いがある選手。現役は長くはないだろうが、若手捕手に対して守備面でいろいろと見せてほしい。
⑧桒原樹
ショートで入ってきたが、伸び悩む。18年ドラフトで高卒内野手4人獲得したこともあり主に外野でプレー。
打力が伸びないと一軍は見えてこない。打力が伸びても一軍へのステップには多くの壁となる選手がいる。厳しい立ち位置の選手。
内野、外野いずれも厳しいし、ユーティリティの選手も多く具体的な将来像が描けない。
(番外編)小窪哲也
昨年はサードが大穴でそこにうまく嵌って51試合の出場。内野も一通りでき、キャプテンシーなど優れた人物で、一軍に置いておきたいというのはわかる選手。
ただ、今年35歳のベテラン。この選手がいまだにサードで出場していることに危機感を抱くべき、ファーストでの起用も考えられるが同様である。
9人挙げさせていただいたが、今年一軍、二軍で出場機会をどこまで獲得できるか微妙な選手が多い。何人か今年のオフには戦力外となっているだろう。
それでも、この選手たちには今年一年がんばってほしい。