現役ドラフトって何?何が問題なの?〜前編〜
今年実施予定の現役ドラフト(正式名称はブレイクスルードラフト)
今さら聞きにくい現役ドラフトとはどういう目的のものなのか?
本来の目的と検討されている制度の違いは?
できるだけ分かりやすく解説。
元々はチーム事情などで出場機会に恵まれない若手、中堅選手を移籍させる制度。メジャーリーグのルール5をモデルにしている。
1.ルール5とは
現役ドラフトのモデルとなったメジャーリーグのルール5は、ルール5ドラフトによって他球団から指名された選手を移籍させる制度。
①対象選手は18歳以下で入団した選手は5年、19歳以上で入団した選手は4年それぞれ経過した選手
かつ、ロースター枠の40人から外れた選手
(メジャー球団は多くの選手抱えているので40人で守れる選手はごく一部)
②その選手を指名した球団はアクティブ・ロースターの25人(今年から26人)に1年間登録しなければならない。つまり、1年間メジャーでプレーさせなければならない。
③獲得球団は旧所属球団に10万ドル支払う
2.日本で同様の制度を作ろうとしたら、
ルール5を日本風にアレンジするなら
①対象選手は高卒なら入団後5年経過
大卒、社会人などは入団後4年経過
選手を対象とする。
②飼い殺し選手なので直近1年間の出場機会が野手なら10試合出場、投手なら5試合登板に満たない選手
ただし、怪我等で出場機会がない場合を除く
③獲得球団は1年間一軍登録し続ける必要がある
3.現在検討されている現役ドラフト
①各球団支配下8人選ぶ。(1年目選手は対象外。それ以外制約なし)
②各球団1人ずつ指名。各球団一人ずつ入れ替えるイメージ。支配下の人数は変更がない。
③実施時期は8月
④トレードがあった場合最小6人まで減る
具体的なイメージはこんな感じで各球団リストを提出。
全球団隣の選手Aを指名すると
例えば、北海道球団は宮城球団の選手Aを指名。するとほかの球団は宮城球団の選手は指名できない。
こんな感じで選手は指名されて、入れ替わるのが今の制度。
前編はここまで後編では制度の問題点について書いていきます。
是非、後編も読んでください、よろしくお願いします🙏