カープ&プロ野球期待の若手発掘

プロ野球期待の若手、ドラフト候補、広島カープ二軍戦についていろいろと書いていきます。twitterやってます。https://twitter.com/moco_moco_carp

カープドラフト1位森下暢仁をポジっていく

カープ2019年ドラフト1位森下暢仁選手に関して、ポジれるうちにポジっとこうと思い、記事にしました。(ケガ、実力不足でポジれなくなる前に)

ただポジっても私らしくないですし、嘘を書いてはいけない。ネガティブでリアリストですから、森下暢仁選手について現状を冷静に分析しつつ、ポジティブに書いていきます。

1.森下暢仁のドラフト時点の評価

森下投手はドラフト時、よく聞く「1年目から10勝できる」と言われる大学生No.1投手という評価。

ドラフト指名時点で身長180cm、76kg。最速155kmの本格派右腕。変化球はカーブ、チェンジアップ、スライダー、カットボール。フィールディングは抜群にうまい。フォームの再現性も高く、コントロールも良い。こんな良い投手を単独指名で取れるなんてあり得ない。本当に運が良かった。

カープでドラフト時点でここまで評価されていた投手は大瀬良以来。将来はタイトルを期待。

2.森下暢仁の隠れたポジティブな要素

森下選手でドラフト1位なのに実はあまり知られていないポジティブな要素がある。

打撃がうまい。大学時代の打撃成績をみると、

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打率も4割以上のときもあり、通算で打率2割中盤。どこのドラフト候補ですか?というような打撃成績。

ちなみにドラフト2位の宇草選手。同じ六大学で戦ってきたので比較しやすい。

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通算打率.250。森下とほとんど変わらない。本塁打も打っているので比較自体適切ではないが、森下暢仁選手の打者としての能力の高さが垣間見える。

3.森下暢仁の課題と伸びしろ

課題として挙げられるのは、①森下投手は身体の線が細いこと、②投球フォームを夏場に維持できるのか、③変化球で空振りを奪えるか。の3つ

まず、森下投手の課題は実際の映像をみると、明らかに痩せていること。これは近年の他球団の大学生投手、カープの過去の大学生投手に比べても明らか。

森下投手

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出典:左は日刊スポーツ様写真より右はスポニチ様写真より

お腹、太もも辺りをみても細い印象を受ける。

カープ大卒投手で1年目と今を比較

大瀬良大地のルーキーイヤー(左)と今(右)

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出典:左はサンスポ様の記事より、右はデイリースポーツ様の記事よりそれぞれ引用

全体的に大きくなった。ウェートやると投手でもここまで変われる。

床田寛樹のルーキーイヤー(左)と今(右)

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出典:左はサンスポ様の記事より、右は週間ベースボールonline様の記事よりそれぞれ引用

トミージョン手術もあって大きく身体が変わった。太ももは明らかに太くなったし、上半身も大きく違う。

大瀬良、床田と比べてみたが、1年目では一番細い。ただ、それだけ筋肉をつけられるということ。ポジティブ要素しか感じない。

カープは近年ウェートをかなりやらせる傾向がある。また、小園、坂倉などの野手をみても意識の高い選手であれば身体づくりに関して球団からも積極的とわかる。

森下もウェートしっかりやって、身体作っていくなかで疲れにくい身体を手に入れてほしい。球速アップは可能だし、今の身体で最速155km、身体をきちんと作っていけば160kmも出せる投手。夢がある将来楽しみな投手。

次に、投手フォームでリリース時に一塁側に大きく傾けるところが特徴。このフォームで一年間保つのか?というのが疑問。フォームの身体への負担は大きそう。

身体も細く、シーズン通して戦う体力に疑問符がつきやすい。シーズンが夏になると体重が落ちて、成績も落ちることが心配。

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出典:くろまめブログ様の記事より引用

例えば、大瀬良は5月末に防御率2点台だったが成績を落として最終的には4点台。フォームに不安のない投手でも夏場苦しんだ。

森下投手はこれ以上苦しむ可能性がある。

ただ、森下にとっての良いところは、今年東京オリンピックがあり夏に中断があり疲れをとれること、

明治大の先輩の野村、色々教えてくれそうな大瀬良と良い先輩に恵まれている。野村、大瀬良ともに経験していることで聞きやすい、いい環境なので是非生かしてほしい。

いい環境、オリンピックと特別な状況なのがポジティブ。

最後に、森下投手の変化球はチェンジアップ、カーブ、スライダー、カットボール。プロで通用する変化球となるとチェンジアップのみ。実際、大学時代から決め球はストレートとチェンジアップの投手。

プロだと状態が良ければ通用する、悪いときには悪いなりに纏められる能力があり、ある程度はできる。ただし、1年目はある程度通用してもその後慣れられると苦しむ可能性がある。

プロで長い目線で考えると変化球の改良は必要。それはこれから本人がぶつかる課題。状態の良くないとき、チェンジアップ以外でも空振りを取れる変化球を身につける。これは今年、来年辺りの課題となる。

この3つをクリアすればプロでタイトル取れるくらいの投手。

4.1年目に期待する成績と将来の期待値

1年目の期待としては、先発ローテを一年間回って10勝、新人王というのがよくある期待。

それができる実力はある。

ただ、私は今シーズンは一軍で1年間ローテ回ることは求めてはいない。先程、述べたように、身体の線が細く、身体づくりと球速アップ、フォームの微修正また変化球の改良は必須。

成績だと年間100イニング一軍で登板。一軍での先発は15回程度。防御率3点台。

このくらいを目標とするのは、シーズンの半分は二軍でローテ回りつつ、ケガの防止、中6日で1年間ローテ回るという初めての経験、一軍での登板後に二軍で課題の修正とやれることは多い。

また、明らかに身体が細いという課題を来年以降のために早く解決させる、変化球の改良にもじっくり取り組める。二軍であることを生かして来年以降を視野に動くのが本人のため。

これらのために1年目は焦らず一軍、二軍でローテ回りつつ課題を克服してほしい。

2年目以降で求めたいもの、ケガなく先発ローテを回ること、他の投手の手本となる、チームの柱となってほしい、まさにエースとなってほしいし、なれる投手。背番号18、打撃も良いのでマエケンのような投手になってほしい。

後は主要タイトルを期待する。できればマエケンのように沢村賞獲得してほしい。

最後に森下投手の今後の活躍に期待しつつ、 でも今年だけではないのでプロ野球選手として長く活躍してほしいと願ってこの記事を終わりにさせて頂きます。

いうほどポジティブだったか?ポジティブと言っていただけじゃないかというツッコミもありますがこれにてお終いとさせて頂きます。