カープ&プロ野球期待の若手発掘

プロ野球期待の若手、ドラフト候補、広島カープ二軍戦についていろいろと書いていきます。twitterやってます。https://twitter.com/moco_moco_carp

順位予想セリーグ 4位

セリーグ4予想は

 

昨年4連覇を目指したものの4位に沈んでしまった広島

 

 

 

1.昨年の広島カープ

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【投手】

投手はリーグ屈指の好成績。特に先発は大瀬良、ジョンソン、床田、九里、野村、アドゥワとリーグ屈指

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リリーフ成績はそこまで悪くないように見えるが、防御率2点台後半以上の選手しかおらず抑え、勝ちパターンでは不満が出る投手が多い

リリーフでは3連覇を支えた中崎、今村、一岡の劣化。フランスアの勤続疲労と苦しい台所事情。中村恭、菊池保などの新戦力で凌いだシーズン。

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【野手】

野手はリーグ中位レベルで特出すべきところはない。OPS1.0を超える鈴木誠也に頼り切った打線。規定打席到達がそれ以外に西川、菊池いずれもOPS7割台、會澤が8割超えたが捕手で出ない試合も多い。ショート田中はケガ、松山不調など予定外のことが多かった。それでも長打不足は深刻。

3連覇したときに比べて総得点は100点以上下がっており、野手の地盤沈下は深刻。

2018年721得点→2019年591得点

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レギュラーは固定傾向にあり、決まっていないのはファースト、サード、レフトでこのポジションで違いを生み出す選手が出てくるか?

そこは注目点だが、期待できる選手は少なく厳しいのが実情。

 

 

2.退団選手と新戦力選手、けが人

【退団した選手】 

昨年リリーフを支えたレグナルトの退団は影響が大きい。

バティスタを契約解除とスラッガーもいない

 

【新戦力】 

リリーフで期待できるDJジョンソンスコットの両外国人投手。

この2人が期待通り活躍しても昨年と同じくらいの成績にしかならず、若手なりの台頭が必要。

ピレラは菊池のメジャー流出対策だったが残留したため補強とはなり得ない。野手の底上げとなる補強は行われていない

 

あとは、何と言ってもドラフト1位ルーキーの森下。先発ローテの7人目以降で苦しんだチーム事情には最適な補強。

 

【けが人】

野村が開幕絶望的、松山が腰の故障で離脱と主力で離脱者がおり、苦しい。

 

 

3. 昨年のシーズンと補強から考える弱点

 【投手】

昨年の戦い方から弱点のリリーフについては外国人投手の獲得と岡田投手をリリーフに回すことで対応予定。

ただレグナルト退団で、昨年彼が埋めた

52試合 防御率3.34でまとめられるリリーフ投手が見当たらない。

 

中崎、今村、一岡と言った3連覇に貢献した選手の勤続疲労が気になる。

中崎は手術明けでシーズン中盤以降での復帰予定だろう。

リリーフはDJジョンソン、スコット、フランスアのうち2人と菊池保、中村恭、岡田辺りだが、駒不足は拭えない。新戦力となりうる投手が出てこなければ苦しい。

候補としては、高橋樹、塹江、島内辺りの若手が活躍してほしい。

 

森下投手は先発としてローテーションを回ることになる。先発は6人(大瀬良、ジョンソン、床田、九里、野村、アドゥワ)のレベルは高いがその後に続く投手がいないという課題に森下は完璧な補強。

 

【野手】

弱点は野手。

3連覇したときに比べ野手の力が落ちている。昨年は鈴木誠也、バティスタ、會澤に負担が集中した。田中のケガ、松山、長野の不調、バティスタ薬物と予想外のことが多かった。 

田中の復帰、松山、長野が復調すれば戦力は整うが、年齢面考えると3連覇の時ほどの打線にはならない

また、3連覇の中心選手の田中、菊池、安部、會澤は年齢的に過渡期を向かえており世代交代は将来に向けた課題と言える。

また、バティスタの契約解除もあり長打力不足は深刻。ファーストの一番手は松山で守備能力の低さから内野守備の崩壊もあり得る。

 シーズン途中から育成に舵を切ることも一つの策といえる。一軍で育成段階にある選手が小園、坂倉とセンターラインの選手。うまく育てられれば、大きな戦力になる。

 

4.復活してほしい選手、今年活躍してほしい選手

4-1.復活してほしい選手

田中広輔

昨年は膝の故障もあって満足な成績は残せず。

今年2017年、18年と同じくらいの成績

打率.260-.290 出塁率.360-.400

UZRがプラスを生み出す

このくらいの成績を残せるかどうかが注目している。

このくらいの成績であればショートとして違いを生み出せる。

 

 

4-2.今年活躍してほしい選手

DJジョンソン

150kmを超えるストレートとパワーカーブを駆使して相手を打ち取っていくリリーフ投手。日本ではチェンジアップの状態が良く、サードピッチの可能性もある。

何よりもコマンド能力が高く、試合を壊す可能性が極めて低い投手。

抑えで困っている広島にとって、抑えに抜擢すべき投手

 

 

5.2020年シーズンの戦い

佐々岡監督は投手出身監督で二軍監督の経験もなく、試合の采配は手探りスタートでどうなるかわからない。

野手の次世代育成、リリーフ運用含め高いレベルでの采配が求められるがその点に関して不安要素。

 リリーフをどう整備するかは大きな課題。

それでも戦力は整っているように見えるため、優勝候補の一角には数えられる。ただ、リリーフの整備ができること、不調者が復調するという2つの条件次第。

 

野手の世代交代を進めるために育成をするなら小園、坂倉と対象選手もいるが、弱点となるファースト、サード、レフトの選手はいない。

長打力不足も深刻で、3連覇のときとは戦い方は真逆にならなければならない。

 

一方、育成に舵を切ることができる陣容は魅力的。

個人的な意見を述べれば、育成と割り切ってしまったほうがいいシーズン。

 

そのため優勝かそれ以外で割り切ることが必要。

 

戦力からすれば優勝できる可能性がある戦力は整っている(セリーグの戦力が均衡しすぎているため)が、それは去年のように不調者が大量に出るというようなことは想定していない。

もし、不調ではなく衰えなら暗黒期に逆戻りになるだろう。

 

6.戦力評価

 

投手

★★★★☆

(先発は★5、リリーフは★3)

先発はいるが、リリーフの駒不足感はあるが先発からの配置転換などで対応するだろう。

ただ近年のように先発がイニング数を稼げない状況でこのリリーフは新戦力の台頭がどこまであるか次第。

 

野手

★★★☆☆

鈴木誠也に頼り切った打線で3連覇したときに比べて明らかな劣化がみられる。

昨年不調だった選手が何人復調するかが鍵を握る。

バティスタ契約解除で長打力不足の解決策はなく、一塁手も空いたままとなる。

育成に舵を切ることも選択肢に入る。

 

戦力は比較的揃っているし、不調者の復調、リーフの整備ができれば優勝もありうると思う。ただ、投手事情は決して楽な球団ではなく、リリーフの整備は想像以上に難易度は高い。

近年のプロ野球で重要なリリーフの現実をみると4という予想になる。