カープ&プロ野球期待の若手発掘

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2019年DeNAベイスターズはなぜ2位だったのか?

私が2020年のプロ野球順位予想で昨年の成績を調べていて、投手野手成績いずれもリーグ下位レベルでなぜ2位なのか

理解できなかったため、記事にしました。

 

 

1.2019年の順位


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出典:NPB様のページより引用

 

3位阪神と0.5ゲーム差、広島と1ゲーム差と大きな差はないが、投手成績と野手成績を見比べると大きな違いがある。

 

2.DeNAベイスターズの2019年チーム成績と比較

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投手成績で三振は多いが、特出すべきするような成績はなくリーグ下位レベル。

野手成績だと、打点の多さと得点圏打率の高さは特出すべきだが、出塁率、OPS、盗塁などを見ると、投手成績をカバーできるほどのものはない。

また、UZRが-15.4と良くない数字

 

 

3位だった阪神の成績が

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投手成績のよさが目立つ、特にリリーフ防御率2.70と別格。

リーグ唯一の防御率2点台

野手に関してはリーグ下位クラスでDeNAのほうが若干よいくらい。

 

 

4位だったカープの成績が

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カープはなぜ4位に沈んだのか理解できないような成績

特に投手は阪神と双璧を成している。

野手はリーグ中位クラスで特出すべきところはないが、リーグ優勝も狙えるくらいの成績。

 

この成績を見比べると、

阪神、広島のほうが選手の成績はいい

 なぜDeNAが2位だったのか疑問が出てしまう。

 

3.チームの勝ち星などの詳細

 各チーム、交流戦での対戦成績

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ホームで勝率6割と強さを発揮。また得意にしている広島、中日、ヤクルトにはホームでは無類の強さを誇る。

また、セリーグでは負け越すことが多い交流戦で10勝7敗1分の4位。ここでの貯金が大きい。

 

通常の順位表と交流戦を除いた順位表を作成したので見比べてみる

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交流戦がないと、4位になってしまうことから、 

交流戦での勝利が2位躍進を支えたものとわかる。

 

4.交流戦の成績詳細

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シーズン成績と交流戦を比べた時、あまり差がない。

差があっても誤差レベルで交流戦のほうが悪いものもある。

 

これでは分析にならないため、交流戦18試合を分析した。

リリーフ防御率が交流戦のほうが良いが、際立っていい成績はない。

 

リリーフ投手の成績で勝ち試合および引き分けとなった試合での

 

リリーフ投手の防御率は1.99

 

この数字は素晴らしく、勝ちパターンで投げていたリリーフ投手の

エスコバー、パットン、山崎などの投手の頑張りが目立っていた。

勝ち試合をひっくり返されたことはなく、勝ち試合をきちんと拾っていったことが交流戦の成績につながった。

 

 

 

 5.勝ち試合、負け試合の点差

交流戦でリリーフ投手の頑張りで試合を勝てていたのは分かったが、

それだけでは、そもそもの投手及び野手成績では最下位かよく頑張って5位

 

勝ち試合、負け試合の点差を調べると

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1点差が23勝14敗と9個も貯金を作れていることが目立つ 

僅差の試合にこれだけ強いのは、

勝ちパターンでのリリーフ投手の頑張りが大きい

 

6.主に勝ちパターンで投げた投手の成績

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パットン投手は夏場以降数字を大きく落としてしまったが、それまでの働き

特に5、6月の防御率は素晴らしい

5月防御率0.00  6月防御率2.38

 

石田投手は夏場に先発していたが成績はリリーフのときのほうが良い

 

比較として広島カープの場合

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比較するとカープは昨年リリーフで苦しんだことがよくわかる。

これだけ多くの投手を勝ちパターンで起用いる。

また防御率が良い投手でも2点台中盤以降で抑え、セットアッパーとしては苦しい防御率。

 

一方、DeNAは山崎、エスコバー、石田は安定しており、勝ちパターンとして十分な成績。夏場まではパットンの成績もよく、安定したリリーフで勝ち試合を勝てていたとわかる。

 

7.結論

2019年DeNAベイスターズが2位だった最大要因は安定した勝ちパターンで投げたリリーフ投手。

それも、山崎、エスコバーはシーズン通して安定していた、石田もリリーフでいい成績を残していた。パットンも夏場まではいい成績。

 

今年、同じ戦いができるかと考えると苦しい。

エスコバー投手の勤続疲労は気になるレベル。昨年ダメだった砂田、三上投手の復活もよくわからない。

成績が良いので試されると思うが藤岡投手がどの程度の成績になるのか?

など

 

計算できない要因があまりにも多く、昨年と同じ戦いを考えるのはやめるべき