順位予想セリーグ 6位
セリーグ6位予想は
去年最下位だったヤクルト
1.昨年のヤクルトスワローズ
【投手】
投手は先発、リリーフいずれもリーグ下位クラス。ただ、本拠地が神宮球場という狭い球場のため多少割り引いて考えるべき。
先発投手で規定投球回投げたのが小川一人だけ。防御率でみると、4点台、5点台の投手が多く、ローテ4番手以降の投手レベル。神宮球場なのでよくはないが一般に言われるほど酷くはない。
リリーフはハフ、梅野、マクガフと60試合以上登板して石山投手までの6人は4点台以下でリリーフとしては及第点だが、ハフ、梅野、マクガフ、近藤の4人に負担を強いてシーズンを戦ったとわかる。
【野手】
主力の野手は打率、OPSともに高い。リーグ上位~中位の打線。チームとしても打点、本塁打、出塁率が高い。
UZRは12球団で-40.9と断トツの最下位。
UZR1200でレフトを守ったバレンティンとサードとショートを守った太田が-18.9
ライトの雄平が-10.4と苦しい数字。
及第点といえるのはキャッチャーの中村とセカンドの山田、ファーストを守ったときの村上くらい。
全体的には印象ほどよくない野手。特に守備をどうするかが今年の課題。
2.退団選手と新戦力選手、けが人
【退団した選手】
退団した選手では、館山、寺原、畠山とベテランが引退。ハフ、ブキャナン、バレンティンの退団。ハフ、ブキャナンの穴をどう埋めるかは課題。
【新戦力】
新戦力では、イノーア、クックはハフ、ブキャナンの代わり。エスコバーをショートあるいはサードで守備がうまい選手で補強としては完璧。イノーア投手獲得はゴロピッチャーでヤクルト内野陣との相性には疑問。
ドラフトでは奥川、吉田、杉山、大西と即戦力投手4人獲得。特に吉田は1年目から先発でもリリーフでも期待できる選手。
【けが人】
けが人は村上が下半身の張りでキャンプから離脱。
3. 昨年のシーズンと補強から考える弱点
【投手】
先発は小川、石川が中心となるが、今年40歳の石川にいつまでも頼る体制は不味い。
ローテで考えても小川、石川ともに3番手以降の成績で1、2番手となると不満がある。
3番手以降の成績の先発投手は小川、石川をはじめ、防御率4点前後の高橋圭、高梨、原などとそろっている。逆に言えば、ローテの頭になる1、2番手を投げられる投手が出てくるか否かが注目。
リリーフはハフの穴、さらに梅野、マクガフ、近藤の4人に負担を強いて戦った昨年同じことは苦しい。清水、久保、坂本などの台頭が待たれる。
【野手】
内野守備に大きな問題のあるチームで、エスコバーの補強はショートの穴を埋められる完璧な補強。
内野でサードは競争のポジションとなる。
バレンティンの退団は痛いが、外野で期待されている選手で、中山、塩見、山崎などがおり、バレンティンの穴だけなら埋まる。ただ、青木、雄平もベテランでこの二人がケガなどで欠けるとそこまで埋めるのは苦しい。
ベテランが多く世代交代が言われ、世代交代に取り組むことも一つ。
4.復活してほしい選手、今年活躍してほしい選手
4-1復活してほしい選手
坂口智隆
2018年には打率.317。2017年も打率.290と 実績のある選手。
バレンティンの抜けた外野を埋められる選手、村上をサード起用する場合、一塁での出場もある。
4-2今年活躍してほしい選手
吉田大喜
ドラフト2位で指名された投手。先発、リリーフいずれでも高いレベルで使える投手。投手事情は苦しいチームだけに起用される場面は多そう。
先発で1年間守るなら1年間先発ローテを守ってほしい。リリーフなら年間50試合投げてほしいし、できる投手で期待している。
5.2020年シーズンの戦い
高津新監督の采配がどうなるのかわからない。
野手で競争といえるポジションはサードとレフトあるいはセンター。いずれも若手主体での競争となる。
打線を考えると山田、青木、村上が主軸で中村は確定。守備を考えると、エスコバーショートで固定、青木をレフトに回す。ライト、センターは雄平、坂口をメインにしつつ若手含めての競争。一塁村上。サードも廣岡、太田などでの競争となる。
外野でライトとセンターで若手を使うのも一つ。
投手は先発投手は小川の復活などに期待したいが、昨年同様だと苦しい。イノーア獲得はいいが、ゴロピッチャーな点は気になる。
リリーフは梅野、マクガフ、近藤らは昨年からの勤続疲労が気になる。坂本、久保、清水に期待。
6.戦力評価
投手
★★☆☆☆
(先発★×2、リリーフ★×3)
投手は先発投手は軸となれる投手が出てくるか?リリーフは新戦力となるリリーフ投手が出てこないと苦しい。
野手
★★★☆☆
打撃面では評価は高いが、守備面では今一つな野手。ベテランも多く世代交代を視野に入れるのも一つ。
総合的に考えると投手野手ともにそろっていない。神宮球場が本拠地で投手に対して野手の守備能力の低さを考えても相性が悪い。
シーズン途中から若手育成に切り替えるのも一つ。
なので6位予想とした。