順位予想パリーグ 3位
パリーグ3位予想は
昨年連覇した西武ライオンズ
1.昨年の西武ライオンズ
【投手】
投手は12球団最低。先発はイニングは投げさせるが内容が伴っていない。リリーフは特定の投手におんぶにだっこ状態。
先発はニールが唯一ローテとして見れる成績。それ以外はローテ下位レベル。しかも西武の内野守備をバックにしてこの成績はかなり酷い。
リリーフ投手は増田、平井に負担を強いたリリーフ。81試合登板は笑えない。
個々の投手成績で特出しているといえるのは増田のみ。及第点は平井と小川と平良。これでは苦しいとよくわかるリリーフ。
【野手】
野手は12球団トップ。打撃成績はほとんどの数字でリーグ1位と別格。チームOPS.772とありえないレベル。ちなみに2位がOPS.732。
選手個々で見ていくと、山川、森がOPS.900以上。秋山、外崎、中村とOPS.800以上とこの5人を中心に破壊力十分な打線であったことがわかる。
守備、走塁も盗塁数134、成功率73.2%。UZR+35.5と文句なし。
ただ、山川、森、秋山、外崎、中村以外の野手成績には課題があり、外野の両翼の成績が今一つ。
ショートの源田は打撃成績は今一つでも守備で圧倒的な違いを生み出せる選手。
2.退団選手と新戦力選手、けが人
【退団した選手】
マーティン、ヒースの退団。秋山のメジャー挑戦。
強力打線の中軸を担っていた秋山流出は影響が大きい。
【新戦力】
新戦力では投手でギャレット、ノリン。内野手でスパンジェンバーグ。
スパンジェンバーグ補強は外崎を外野に回すか、中村を指名打者起用も視野に入る。
ドラフトで宮川補強。
【けが人】
宮川がケガで出遅れ。
3. 昨年のシーズンと補強から考える弱点
昨年の戦い方から野手中心の打ち勝つ野球。
【投手】
先発投手はニールを中心に今井、高橋光、松本、十亀、本田らが脇を固める。頭数はいるがそれに対して質が伴っていない。ノリンを補強したものの頭数を増やしてしまう可能性もある。
リリーフ投手は昨年81試合登板した平井は今年頭数に入れるべきではない。抑えの増田は良いが、そこにつなぐ投手がいない。ルーキーの宮川、浜屋はリリーフで起用されるだろう。特に宮川はある程度通用するし、ケガと酷使が怖い。ギャレットに期待したいが、シーズン始まってみないとわからない。
それ以外の候補で勝ちパターンで投げられる投手が出てこなければ苦しいが投手事情はかなり厳しい。
【野手】
秋山のメジャー流出。野手の主力の山川、森、中村、源田、外崎はレベルが高いがそれ以外の選手に課題。外野で木村、栗山、金子のうち二人をレギュラーとして起用されるのは西武だけ。
外野で新戦力が出てきてほしい。
スパンジェンバーグが当たれば、中村が指名打者となりでかなりマシにはなる。
連覇を支えた野手に陰りが見える。また西武の若手野手の成績をみても二軍レベルをクリアしているのは鈴木将平くらい。ほかの野手は全員二軍レベル。
秋山流出のフォローすることは難しい。
4.復活してほしい選手、今年活躍してほしい選手
4-1復活してほしい選手
内海哲也
先発投手の質に大きな問題を抱えているチームにとって、内海復活は必須。また、榎田が活躍したように、先発左腕の少ないパリーグで技巧派左腕は希少価値が高く活躍しややすい。
かつての成績を求めることはできないが、5勝でも10勝でも、チームにとってプラスに働いてほしい選手。
4-2今年活躍してほしい選手
鈴木将平
秋山の抜けた外野で唯一期待できる若手。二軍の打撃成績でも打率.305と3割を超え、三振も少ない、四球も選べている。
本塁打2と若干少なく、OPS.731と低い。それでも、今の西武外野陣を見たときに今年活躍してもらわなければ困る選手。
競争相手は若手外野手ではなく、外崎を外野に回すことで佐藤龍世、山野辺辺りの内野手が競争相手となる。
ただ、外崎のセカンドでの守備能力を考えると、セカンドで起用したい。そのため鈴木に期待する。
5.2020年シーズンの戦い
辻監督はレギュラーは固定で、昨年もレフトライトで若手を試すことに積極的ではなかった。
今年は若手をどこかのポジションで使わなければならない。ただ、西武のメリットはレベルの高いユーティリティ選手の外崎。彼を内野、外野どこにでも回すことができる。
外崎をいかに柔軟に使い若手を育成できるかがポイントとなる。
今年は野手に頼り切ったチームで勝てるほどの野手陣容ではない。
投手は今年も苦しい運用となることは確実。平井は今年頭数に入れるべきではなく、代わりの投手と考えてもいない。宮川、浜屋をリリーフで起用してある程度は回るだろうが、ルーキーを1年目に使いつぶすような運用は避けるべき。
育成に舵を切るにしても、育成対象の選手が少ない。
6.戦力評価
投手
★★☆☆☆
(先発★2、リリーフ★2)
先発、リリーフいずれも苦しい。今年活躍を期待した若手投手も少ない。仮に出てきても酷使で使いつぶされる可能性すら感じてしまう。
野手
★★★★★
ほかのチームと比較すれば秋山が抜けた野手でも他球団に比べてアドバンテージはある。ただ、昨年のように投手のミスをすべて野手でカバーできるほどの野手陣ではない。
野手の今後を考えると、鈴木将平、佐藤龍世、山野辺なり誰かしら今年出てきてレギュラーを掴んでほしい。
野手の戦力、投手の惨状を鑑みると、3位という予想になる。